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からだは健やかに

 1月下旬から世間のオミクロン株の感染拡大と共に、社内でも家族が感染した、濃厚接触者になったという報告が増えてきました。感染も怖いですが、濃厚接触者となって長期間自宅待機で出勤できないという状況が私たち物流会社にとってはよろしくない出来事です。ご家族の行動まで管理できることではありませんが、どうぞご注意ください。

 また、私たちの現場で感染リスクが高い仕事は新入社員の同乗教育。新人さんと狭いキャビンの中で数時間ともに過ごすことになります。新入社員にはもれなく抗原検査を実施するように指示しております。また同乗教育者、体調不良を訴えている方にも検査実施をしていただきます。感染拡大のリスクを抑えるためにも皆様のご理解をお願いします。

 年始に2社の荷主様と安全会議がございました。その会議両方ともに話題にあがったのが「健康管理」の問題。ある陸送会社の事例として、高血圧のドライバーが起こした事故事例の紹介がありました。事故を起こしたドライバーは慢性の高血圧で薬を服用していた。数日前から強い降圧剤を服用していた。事故を起こした当日はあまり体調が優れないなと認識していた。商品車を乗せて高速道路を走行中に意識が朦朧とし、高速道路の壁面に接触、トラックが横転し、乗せていた商品車5台が全損。運転していたトレーラーも全損という酷い事故でした。幸いにもドライバーの命に別状はなかったとのこと。もう一つの事例は、ある倉庫作業員が健康診断を受けて高血圧(上が200以上)と本人も会社も認識していた。にもかかわらず日頃から長時間の残業。ある日突然、業務中に心筋梗塞で命を落とすという事例でした。本人は自覚症状もなかったことと、人手が足りない現場のために喜んで現場サポートをしていた。薬は飲んでいなかったそうです。

 我々の身体を資本とする仕事、ましてやトラックを運転する仕事において業務中の健康トラブルは命に関わります。安全会議において、高血圧、脳・心臓疾患、意識障害(無呼吸睡眠など)は特に注意すべきと指導がありました。

 毎年皆さんは年に一回の健康診断は義務化されており、我が社では当然ながら100%受診していただいております。しかしながら、診断結果に基づいて再検査や治療、管理者による健康状態の把握と管理にはまだ改善の余地があります。俺は大丈夫だろう、あの人は大丈夫だろう、今は大丈夫だろう、が事故を招きます。特に血圧に問題のある方は薬の服用、当日の体調報告を含めて点呼時にコミュニケーションをとってください。管理者も体調が優れない方を「乗せない」という判断基準を明確にしてください。「健康が全てではないが、健康を失うと全てを失う」。起こってからでは遅いのです。社是の1番目にある「からだは健やかに」。どうぞ徹底して健やかな1年を過ごしましょう。