弧鶏庵山人の独り言
遠藤周作という作家がいました。文化勲章を受賞した大作家です。代表作に「海と毒薬」「沈黙」「深い河」などが有りますがその一方で「狐狸庵山人」の雅号を名乗ってぐうたらを軸にしたユーモアなエッセイも数多く残しました。
私も太宰府の四王寺山の麓に独居していますから狐狸庵先生に倣っていい雅号がないかとない知恵を絞っていました。私の干支は酉ですから「弧鶏庵山人」に致しました。想いの道の会長の独り言も今月号から「弧鶏庵山人」の独り言になります。酉年のせいかお陰か分かりませんが子供時代から早起きでした。婆さんがその姿を見て「ポッポちゃんがもう起きた」と笑っていた姿が懐かしく思い出されます。早起きと同時によく囀っていました。さえずると読むのですよ。その傾向は歳を重ねた今も続いています。独り住まいで誰を相手にさえずっているの?と思われるでしょうがまあ毎日色々と囀る相手が現れるんですよ。
今から皆さんを相手に囀ります。ちょっとした人生訓です。
- 『一緒にいて楽しい人でなく 離れていて寂しい人を選びなさい』
奥方に先立たれた私にはこの訓えは心から納得します。朝晩仏壇の遺影に向かって色々と語りかける時には殊更身につまされます。
- 『後悔は過去を変えようとすること 反省は未来を変えようとすること』
後悔先に立たずとも言いますね。済んだことを悔やんでも一銭の得にもならない。しかし反省はしっかりやって次のステップに向かって行こう。
- 『努力する人は希望を語り 怠ける人は不満を語る』
我々の周りにもどちらの人もいますね。どちらの人になるか?幸せを手にするのはどちらか?言わずもがなですね。
- 『失敗しなかった1日は何もしなかった1日』
自分の人生を振り返っても失敗の連続。成功なんか100回に1回もない。それで良いんです。プロ野球選手で一流のバッターでも3割、この3割バッターが両リーグに何人いますか。イチローはさすがですね。天才バッターでしょう。最後(⑤)はイチローのことを表現しているのではないかと思われてしまいます。
- 『したい人は1000人 始める人は100人 続ける人は1人』
我々凡人にはグサっとくる教訓ですね。78年の人生を振り返っても人様よりかは続ける努力はしてきましたがそれでもまだまだ反省することの多さ。反省が多いということは次のステップに向かって更に精進しなさいというメッセージですかな。弧鶏庵山人の独り言でした。