見ざる言わざる聞かざる
日光東照宮の神馬(しんめ)の厩舎(きゅうしゃ)の長押(なげし)に彫られている有名な猿が「見ざる言わざる聞かざる」の三猿ですね。私も日光には行った事がありませんから、実物は知りません。この三猿の教えは「悪い行いを自然だと見るな」「悪い方に導く言葉を聞くな」「理由もなく悪く言うな」と言う仏教の教え(不見・不聞・不言)で、素直な心のままに成長せよという戒めです。
コロナも鳴りを潜めだした様でも、これから寒い季節に向かいまた猛威を振るって来るかもしれません。豪雨続きだった夏も猛暑を経験することなく過ぎ去って秋の気配が漂っています。
プロ野球も我がソフトバンクホークスは苦戦が続きリーグ優勝はとてもおぼつかないでしょう。せめてクライマックスシリーズには進んでもらいたいものです。
話題があっちこっちとんで会長呆けたんじゃないか?とご心配の向きもあろうかと思いますが、未だ呆けてはいません。
表題の三猿の教えに戻りましょう。我が社にも遠い昔「善意の目」と言う皆さんからの投書を頂いていた時期が有ります。一日一善、人はなにがしか良い行いをするものです。ところが未熟な私たちは他人のアラはよく見えるが一善はなかなか目に付きません。善意の目を持って見る努力をしなければ目につかない哀しい生き物なのです。それを少しでも明るく楽しい職場にしたいと創業者の親父殿が始めた運動でした。社是の健明和も又その様な心持ちで出来上がったものでしょう。
ちょっと話題にするには早いが、年末恒例の餅つき大会が今年は無事に開催されるかと期待していますが、一昨年の締めの挨拶で私は皆さんに次の様な言葉を贈っています。
「マイナスは見ざる言わざる聞かざる、思わざる」
我々の子供時代から成長期にかけての時代は今の様に情報が直ぐに伝わる事はありませんでした。ですから悪い噂が瞬時に拡まることも無く、アレそんな事が有ったの?くらいでやり過ごせました。ところが今の世の中あっと言う間に情報が駆け巡ってしまいます。息苦しい世の中になってしまったものです。良い情報はなかなかお目にかかりませんが、悪い方は溢れるほどです。
少なくとも我が社の中だけは、明るくて和やかな笑顔に溢れた集団にしていきましょう。何だかまとまりの無い会長のボヤキでした。
今回の出来映えは日光の前でした❓ 日光の前❓日光の前に今市と言う町があります。もうお分かりですね? お粗末でした。