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生きる喜び

 5月2日に79歳の誕生日を迎えました。80歳にリーチがかかったのですよ。人生100年の時代ですから80なぞまだまだヒヨッコですね。私も少なくとも100歳は悠々とクリアした上で、会社の100歳を見届けて大往生する事が大きな目標です。その時は何と111歳に達しています。あと32年!!これこそ生きる喜びの源です。実はこの原稿を認めている時に体調を崩していました。咳と咽喉の痛み、鼻水が止まらない。元々気管支が強くないから、一旦症状が悪化するとガタンと崩れてしまいます。久しぶりに病院に行き、薬を処方してもらいました。大抵の不具合は自然治癒力で治してみせると、うそぶいていますが今回はチョット酷かった。投薬のお陰で咳も鼻水も止まって回復しています。この様な時は、独り暮らしはやはり辛いものですね。

 そんな時に私が手元において目を通すバイブルがあるのです。中村天風と言う人生の達人の教えです。その中に「病から心を放す」という短文があります。ご紹介します。

 病める人は、その病から心を放してしまいなさい。病の時、病を一生懸命に大事に考えないと、病が癒らぬように思っているとしたら、大間違いである。船に乗っても、もう波が出やしないか、嵐になりはしないか、それともこの船は沈みはしないか、と考えていたら船旅の良さ、快適さは何もあるまい。人生もまたしかりなり!船に乗ったら船長まかせ。病になったら医者まかせ。病になったら、こういうことを悟ろう。「治る病ならば、ほうっておいても治るんだ!」医者にかかっても治らない病気は治らない。治らない病は一生にいっぺんしかない。もしあるならば2度も3度も死ななきゃならない。しかしそれまでは、その度に死にはしないから安心しなさい。だから病になったら、医者にかかるもよし。医者にかかった以上は医者にまかせなさい。病になったらば、病をむしろ忘れるくらいな気持ちになりなさい。病は忘れることによって治る。

 とこう言う教えなんです。分かっちゃいるけど中々この通りの考え方で病気を乗り越えるのは容易ではありません。天風さんの教えに1つだけ付け加えるならば、病も時間が治してくれる。でも歳をとると少しばかり時間が長くかかる。ちょっと辛い時間だったけれど今回の貴重な教訓でした。これも生きる喜びです。会長の想いでした。