デジタルとアナログ
3月号で「ミスマッチ」と言うお題で色々とボヤキましたが、今回はその続きになります。
第3回目の緊急事態宣言が出され、おまけに梅雨空でゴールデンウイークの博多ドンタクも夏を彩る祇園山笠もどこかに消えてしまい気分が優れません。コロナワクチンの接種も高齢者の私には何の通知もございません。100日を切った東京オリンピックもやるのやらないの?そろそろハッキリしろ!九州男児の上に歳までとってしまったから気が短いんじゃ❗️と一人で息巻いてもどうにもならない今日この頃です。
政府は高齢者向けにデジタルの訓練?教育をすると言う報道がありました。高齢者で過去の勤務でデジタルの利用をして来た人には大した問題じゃないでしょうが、パソコンなどのお世話になったことも無い人にとっては今更無理難題を押し付けなさんな、と文句を言いたくなります。私の同級生には未だスマホの利用を拒否してガラケーを愛用する頑固者もいるのですよ。一流大学を出て大企業に勤めた経歴があるにも関わらずですよ。私はスマホもパソコンもそれなりに活用して恩恵を蒙っていますが、拒否する彼の気持ちも良く理解出来ます。3月号に書いた様に76年の生涯でデジタルのお世話になった時間は瞬き(まばたき)1つくらいのものです。それまでの長い時間はアナログそのものでした。
会社では今ペーパーレスを進める取組みをしています。これも私が社長時代に、早々と提起しましたが中々進まずやっと前進し始めています。しかし、果たしてそれがいい事なのか?とささやかな疑問も生まれています。江戸時代が終わってから未だ150年チョットしか過ぎていないのですよ。その江戸時代には、デジタルのデも存在していませんでした。デどころか電気も無い、電話は勿論ラジオもテレビも影さえ有りませんでした。それでも当時としては世界で最も子弟の教育が行き届いていました。寺子屋と言う立派な教育機関が存在したお陰です。そんな世の中ですから全てアナログそのものでした。どの年寄も昔を懐かしむものですが、私も例外では有りません。デジタルの時代に生まれ育った若い人達にはこの気持ちは中々理解に苦しみ受け入れ難いでしょう。でも、でもですよ。どちらの時代が心地良いかなぁと振り返ると、まあどっちもどっち。一長一短ですな。年寄のボヤキでした。